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実践 私の実存主義講座 第203回 英語文は意味合い(概念)の順で並んでいる/ 言語哲学2 [ことばと社会]

閉音節言語の英語には「助詞」というものがありません。

英語文は日本語のように、「助詞」を基準にして文章が構成されて行く、と言うことはありません。

英語の平叙文を一番自然な形で表すと、主語節・動詞節・直接目的節・間接目的節・場所節・時間節の順で並ぶ筈です。

日本語文と英語文とは主語節を共通の出発点として、円周上を互に反対方向に構成されて行き、丁度一周し、重なることなく終わります。

では、英語文は何を基準にして構成されて行くのでしょうか。

それは「意味合い(概念・機能)」なのです。

英語文は意味合いの順で構成されて行くのです。

例文を挙げて説明しましょう。

(例 文)

Mr. Smith/ presents/ the document/ to his colleagues/ at the meeting/ this afternoon/. 

(日本語文) スミス氏は/ きょうの午後/ 会議で/ 同僚に/ 資料を/ 配布します/。 

この文章を見れば分かるように、6個の文節の最後の音節は、全て子音で終わっています。

子音には母音を止め、際限なく拡がろうとする母音(人間の心)の影響を、抑制する役目があります。

英語には前置詞を含めて、全ての単語に意味があります。

日本語には助詞のみならず助動詞にも丁寧語の「お」にその他にも意味がありません。

では、「意味合いの強さ」の順序で並ぶとはどう言うことでしょう?

それはこう言うことです。

主題である主語節は当然、日本文も英文も一番先頭に来ます。

日本語文の順序を例にとって、時間節を主語節の直後に持って来

①『スミスさんは今日の午後- -』と切り出した場合、聞き手は次に来る残りの4つの文節が、どのような順序で並ぶのか、全く確定出来ません。

このことは、残りの4つの文節のいずれが主語節の後に来ても言えることです。

②『スミスさんは会議で- -』と切り出した場合、聞き手は次に来る残りの4つの文節が、どのような順序で並ぶのか、全く確定出来ません。

③『スミスさんは同僚に- -』と切り出した場合、聞き手は次に来る残りの4つの文節が、どのような順序で並ぶのか、全く確定出来ません。

④『スミスさんは資料を- -』と切り出した場合、聞き手は次に来る残りの4つの文節が、どのような順序で並ぶのか、全く確定出来ません。

ところが、

⑤『スミスさんは配布します- -』と切り出した場合、次に続く文節は「直接目的節(=直接目的語)」ということが事前的に決定してしまい、そのことが話し手のみならず聞き手全員に、前もって理解されます。

ここの文節にはもう、直接目的語を作る「助詞」と言うのが要らなくなるのです。

ここまでで、

  'Mr.Smithスミス氏 presents配ります the report資料 - - - - - - - - - - - - - - - -.'

上のように平叙文では、必ず先頭に来る主語節に動詞節の一つ付け加えるだけで、次に来るのが直接目的節であることが確定します。

主語節(主題)に一番重要な文節は、やはり結論で「動詞」である。

それ故、主語節と動詞節は、文節の中で一番強く引き付け合う。

この最初の二つ文節は引き受け合う力が一番強いので、三つ目・4つ目・5つ目・6つ目の文節である直接目的語・間接目的節・場所節・時間節までも、この順序で引き付けてしまうのです。

最初の文節二つがくっ付いただけで、残りの4っつの文節が更にくっ付いてしまうと言うことは、最初の二つ文節だけで、全体の重要度の半分以上を超えてしまうと言うことです。

"Mr.Smithスミス氏は/?% presents配布します/?% documents資料を/?% to/ his colleagues同僚/?% in/ the conferance会議(室)/?% this afternoon今日の午後./?%"



意味合いの強さを更に細かく探求するとと

Mr. Smith/ presents/ the documents/ to his colleagues/ at the meeting/ this afternoon/. 

この例文の全体の意味合い(概念)を100とした場合、主語節と動詞節の二つがくっ付くと、残りの4つの文節の順序が、自動的に決まってしまうと言うことは、少なくともこの二つの文節だけで、文章全体の半分以上(51%以上)の意味合いを、持っていると言うことです。

果たして、この英語文全体の意味合い(概念)を100とした場合、各文節の「意味合い強さ」は幾つになるでしょうか。

ただし、各文節に振り分けられる数値は整数なるものとする。

-Mr. Smith 28/ presents 24/ the documents 20/ to his colleagues 16/ at the meeting 12/ this afternoon 0./

-Mr. Smith 36/ presents 28/ the documents 20/ to his colleagues 12/ at the meeting 4/ this afternoon 0./


・以上の二通りが考えられます。

・「意味合い強さ」: 「意味」と言うのは「概念」・「機能」であり、それらで成り立っている言語は、実存主義哲学でいう「対自存在」そのものであってサルトル言うとおり『無』であり、それを内包している存在が、今のところ人間だけの様です。

先史時代までの人類は「即自存在」の人間でした。

先史時代から有史時代に入った人類は、『即自存在』から『対自存在』へと大きく変わって行ったのです。

宇宙には人類をはるかに超えた、知的生命体がいるのでしょうかねぇ(^^)。



 *次回予定テーマ:日本語の助詞はフィルターの役割を果たしている (不定期)

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